子供と家で遊ぶ・自由研究に、枝を使おう【いろんなネタあり】
子供とのおうち遊びに、枝でできる遊びのよさ
![自然の材料](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/27994535_s.jpg)
皆さん、毎週来る週末、子供とどんなことをして過ごしていますか?
毎週お出かけも大変だし、お金も掛かるし…
家での時間をもっと充実させたいな、と思うことはありませんか。
今回は、庭木や拾ってきた枝でできる、
簡単なアートをご紹介します。
なるべく、おうちにある材料・道具でできるよう
考えてみました。
自然の材料で遊ぶことには、様々なメリットがあります。
特に、都会暮らしのご家庭では、意識して取り入れないと
自然に触れ合う機会がもてないかもしれません。
DIYですから、材料に合わせて、アイディアはその人、その子次第。
この記事が、「どんなことができるか」の参考になればと思います。
Contents
【子供と枝であそぶ】 こんなよさがある!
子供が枝で遊ぶメリットとは
- 手先や体全体を使うことで脳を育てる
- 試行錯誤することで脳を育てる
- 自然には多くの情報量がつまっている
- 自然のリラックス効果
- 意外と楽
などにあります。
子供と枝であそぶよさ① 手先や体全体を使う
![体を使った遊びは子供の脳によい!](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_6798.jpg)
子供と枝であそぶときには、ある程度の年齢になったら
のこぎりや、釘・かなづちなどの
道具を積極的に使わせてあげましょう。
手や体、道具を使うことは、子供の脳の発達にとてもいいのです。
指先は「第二の脳」とも呼ばれ、大脳の約1/3と
密接に関わっていると言われていることをご存じでしょうか。
手や指先を使うことにより、脳の多くの部分を刺激して
運動能力、記憶力、思考力、コミュニケーション能力
なども育てると言われているのです。
また、体を使った活動も、子供の脳の発達によいといわれています。
アンデシュ・ハンセン氏による「スマホ脳」という本が
大ヒットして久しいですが、
スマホやテレビなどスクリーンを多く見る子供は
脳の発達がストップし
成績が下がるという研究結果が出ているそうです。
そして、代わり何が子供の脳に良いか…
それは体を使った遊びなのだそうです。
子供と枝であそぶよさ② 試行錯誤する
![自分で考えて、トライできる子に!](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2024/01/2201467_s.jpg)
これは枝に限りませんが、家での自由あそびには、
「試行錯誤ができる」という点があります。
このメリットをいかすために、
こうしないとダメだよ!と、大人が
言いすぎてしまわないように気を付けましょう。
(私もついやりがちです)
例えばノコギリは、「引いて」切るものですが、
初めからこれを徹底しようとすると、
子供が自ら「引かないと切れない」と気づく
チャンスを逃してしまうのですね。
誰しも、自分で気づいたことはよく身につくものです。
それを、「こうしなさいと言われたからしている」
という体験にしてしまうのは、
非常にもったいないと思いませんか。
子供のうちに、自分なりにトライ&エラーをして
身に着けていく体験をさせてあげましょう。
私なら、(理想的には、)一度「のこぎりは引いて切るものだよ」と教え、
そのあとはある程度自由にやらせます。
そして、子供が「うまく切れない」と言ってきたときにはじめて、
もう一度丁寧にコツを伝える。
これくらいでいいのでは、と思います。
そばで見ている大人はぐっとこらえて、
子供には、子供だからこそ、失敗や、試行錯誤して学ぶチャンスをあげたいものです。
子供と枝であそぶよさ③ 自然と触れあえる
![自然の形は様々](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2024/01/28681264_s.jpg)
自然の枝というのは、ゴツゴツ、すべすべしていたり、
色や形、硬さも様々です。
肌で温度も感じられます。
そういった意味で、人工のオモチャなどと比べると
圧倒的に多くの情報が詰まっています。
子供の脳に、多くの刺激を与えらえることは、一目瞭然ではないでしょうか。
あまりに暑い日や寒い日は無理ですが、
季節を感じながら、自然と触れ合う時間をとるのは、
親子ともにリラックスでき、精神的にもよいことと言われています。
子供と枝であそぶよさ④ 意外と楽
家庭で工作やアートをするときには、おうちの人としては、
「けがをする」「汚れる」「散らかる」…といった
面倒くささがつきまとうものですが、
軍手をするなどの工夫でけがはある程度防げますし、
外で活動すれば、意外とノコギリ系は準備・片付けが楽です。
枝が庭などに散らばりますが、そこは子供のためと割り切り、
アートな雰囲気を楽しむようにすれば、
子供に、他にはない体験をさせてあげられること間違いなしです。
【子供と枝であそぶ】 準備するもの
- のこぎり
- 軍手
- ひも(必要なら)
- 接着剤(必要なら)
- アクリル絵の具(必要なら)
- くぎ、金づち(必要なら)
のこぎり
![折り畳み式のこぎり](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7097-1.jpg)
子供が扱いやすいサイズがよいでしょう。
まだのこぎりを使う年齢でなければ、大人が切ってあげて
切ったものを子供が使うだけでもよいです。
のこぎりを使う年齢は、おうちの方がトライさせたいと思った頃です。
何歳だから使ってよい、というルールは
家庭においては存在しません。
私は、自分の子供には小学1年生で扱わせましたが、
もう少し小さいころからいけたな、と思いました。
のこぎりを扱うのがちょっと怖い、というときには
軍手をはめておけば、枝を押さえる手に
ケガをする可能性も低くなります。
のこぎりの扱い方としては
「引いて切る」「まっすぐに引く」
の2つに気をつけます。
もちろん、最初から上手には扱えなくて当たり前です。
使っているうちに、子供なりにコツをつかんでいき、
何回もやっているうちに、(数年かけて) 気づいたら
当たり前に使える、となっていると理想的ですね。
![枝切りはさみ](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7098-1.jpg)
ノコギリにプラスして、枝切ばさみもあれば
細い枝をちょっと切るのに便利です。
軍手
のこぎりを滑らせて、押さえる手を切ってしまうのを防ぐため。
また、ごつごつした枝を素手で握ると、痛くて
力が入らない場合があるので、軍手があると便利です。
ひも(必要なら)
![麻ひも](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7099-1.jpg)
ある程度太い枝は、園芸用の麻ひもなどでしばるのがおすすめです。
使い方については、後ほど説明します。
接着剤(必要なら)
細めの枝なら、接着剤でくっつけて遊べます。
おすすめ接着剤は
- カネスチック
- 木工用ボンド(ボンドタッチ)
- ホットボンド(グルーガン)
![カネスチック](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7100-1.jpg)
カネスチックは、粘度があり、手についてもこすったり、洗えば簡単に落ちるので
子供に最も扱いやすいでしょう。
固まるまでの時間も早めです。
![ボンドタッチ](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7101-1.jpg)
木工用ボンドと同じように使える、「ボンドタッチ」という商品があります。
これは木や紙だけでなく
プラスチックやペットボトルもつくので
お子さんとの工作に、一つ持っておいて損はないと思います。
また、このような木工用ボンド系のデメリットは、
乾いてしまえば接着力はかなり強いですが、
丸い枝の場合、乾くまでに何かで固定しておかないといけない
という難しさがあります。
平らな板の場合には、接着面があるので
ボンドを付けて置いておけば固まりますが、
丸い枝同士で、押さえてておかないと転がってしまうような場合には
ちょっともどかしさを感じるかもしれません。
マスキングテープで仮押さえなど工夫をすれば、ボンドも使えるでしょう。
![グルーガン](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/img_7102-1.jpg)
ホットボンド(グルーガン)は、ある程度の年齢以上であれば
扱うことができます。
グルーガンを電源につなぎ、樹脂でできている「グルースティック」を押し込むと
ピストル状になっている先端から溶けたグルースティックが出てきて
材料を接着することができます。
出てきたグルーの温度が冷めるとすぐに固まるので
どんどん作業ができるのがよいところです。
また、材料を選ばないので、枝と他の材料をくっつけたい
といった場合にも簡単に解決しそうです。
デメリットはやはり慣れるまでの安全面と、電源が必要な点です。
小さなお子さんの場合には、大人がそばで一緒に使ってあげないと
やけどをしてしまうので気を付けてください。
アクリル絵の具(必要なら)
![アクリルと書いてあるものなら何でも](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/image-3.jpg)
絵の具の中では、アクリル絵の具が、木の枝などの
色の濃いものにもしっかりと発色して塗れるのでおすすめです。
また、アクリル絵の具は、乾いたら水に溶けなくなる
便利な絵の具でもあります。
アクリル絵の具の詳しい特性についてはこちら
くぎ、金づち(必要なら)
くぎや金づちは、丸い枝に打つのは少々難しさがありますが、
枝の下にタオルを敷いて転がりにくくする
などの工夫をすれば、組み合わせて使えるでしょう。
木の枝でできること
長い枝はひもで結ぶ
長い枝は重いので、接着剤でくっつけて立体的な形をつくるのは難しいでしょう。
代わりに、「ひもで結びつける」ということが出来ます。
竹垣の結び方や、
ロープワークを組み合わせたりすることで、
より多くのことが出来るようになるでしょう。
↓こちらの方法が、簡単で取り組みやすそうです。
こちらの「はさみしばり」も、分かりやすい↓
http://www.inaka.com/nagesen/test/01/index4.html
短い枝で
短い枝は、重さも軽いので、比較的小さな規模の工作が自由にできると思います。
例えばログハウスのような形を組んで、小さな家をつくる などです。
接着剤は、先に紹介した
「カネスチック」「木工用ボンド」「ホットボンド」
がおすすめです。
手作りつけペンは、
枝を鉛筆削りやカッターで削り、
先端に墨汁などをつけて、手作りペンをつくれます。
輪切りにして
輪切りにすれば、たとえば
- 断面に絵を描く
- ならべる
- おままごとに使う
- 他のものに貼り付けてデコレーションする
など、自由な使い方が考えられます。
![輪切りの木](https://atelier-aiiro.com/wp-content/uploads/2023/10/22870053_s.jpg)
さいごに
以上、枝を使ったいろいろな遊び方の例でした。
実際は、子供の発想で、もっと自由な遊び方ができるはずです。
木や枝を使った工作は、
道具を扱いながら、指先や体の感覚を伸ばせる、
試行錯誤する経験ができる
など、よいところが沢山です。
ぜひ、身近な材料を使って、親子で楽しんでみてください!